東日本大震災復興祈念・イタリアからの贈り物 チャリティーオペラコンサート
お知らせ
昨日5月14日に、東日本大震災の復興支援といたしまして、
「東日本大震災復興祈念・イタリアからの贈り物
チャリティーオペラコンサート 」を開催いたしました。
このコンサート公演は、東日本大震災で被災された東北各地を巡回慰問したいというテノール歌手セルッチ氏たっての要望を受けて、急きょ開催が実現したものです。イタリアからは2人のオペラ歌手が来日し、友情出演として、坂口みどり氏をはじめ、日本国内の12名のオペラ歌手たちの友情出演を得ることができました。
この趣旨に対して、多くの日本の声楽家が賛同し、積極的に支援及び友情出演を申し出ていただき、イタリア文化会館のご協力で実現した東京公演でした。本場のオペラの他、公演の最後には、「ふるさと」を聴衆と一緒に合唱し、ふるさとの素晴らしさ、温かさに包まれた公演となりました。
閉演後、ご出演いただきましたオペラ歌手の皆さんが、被災地支援のために聴衆の皆様に募金を呼び掛けられ、25万円を超える寄付が集まりました。
5月13日(日)には石巻市でチャリティーオペラコンサートを実施いたしました。
本日は、福島県音楽堂にて、明日は 5月16日は、わが母校でもあります福島県小名浜第二中学校と、福島県久ノ浜小学校で、 子どもたちに本場のオペラ・文化に触れてもらい、これからの福島を担う子供たちの、希望溢れる未来に繋げていきたいと思います。
■歌手プロフィール
Sergio Cerutti(セルジョ・チェルッティ) ※テノール
1963年4月9日生まれ。イタリア・クネオ生まれ。35歳になってバリトンのエンツォ・ソルデッロ(Enzo Sordello)に師事し声楽の勉強を始める。マルコヴァルド・ディ・カラリオ(Marcovaldo di Caraglio)音楽院でソルフェージュと音楽理論を学ぶ。アントニオ・ジュヴァッラ(Antonio Juvarra)教授の「ベルカント」についてのセミナーに2年間参加。その後、トリノの声楽アカデミーに学び、現在、メッゾソプラノのフランカ・メッティウッチ氏と個人レッスン。
■主な活動歴
2005年、バリトンのアルトゥーロ・テスタ(Arturo Testa)氏とともにミラノのエルベ(Erbe)劇場で「ナポリ・ミア」に出演しデビュー。
現在、指揮者のアントネッロ・ゴッタ(Antonello Gotta)氏とともにコンサート活動に従事。
2007年から現在まで、イタリア、スペイン、フランス、スイス、南アメリカなどで、170に上るコンサート、30を超えるオペラ、オペレッタに出演している。RAI(イタリア国営放送)、カナルチンクエ等で上演した経験もある。
Denys Vyshnia(デニス・ビシュニャ) ※バス
キエフ国立チャイコフスキー音楽院声楽科卒業。
2000年、「New Names Competition」(ウクライナ)第1位。2005年より、キエフ市立歌劇場のソリストとして、数多くのオペラに出演。2010年2月、アレーナ・ディ・ヴェローナ日本公演では、プラシド・ドミンゴ指揮「アイーダ」にエジプト国王役で急遽出演。同年8月、サイトウ・キネン・フェスティバル松本「サロメ」に出演。2011年3月、藤原歌劇団公演「ルチア」にライモンド役、同年9月、アルベルト・ゼッダ指揮「セビリヤの理髪師」にドン・バジーリオ役で出演。2012年3月、小澤征爾音楽塾「蝶々夫人」ボンゾ役で出演。
同年7月には、イタリア各地の音楽祭にて「トロヴァトーレ」フェランド役で出演予定。
NHK教育テレビ「テレビでロシア語」にゲスト出演。
ドイツ、デンマーク、スペイン、ロシア、スイス等ヨーロッパ各国で演奏会に出演。
2009年、これまでの文化芸術活動に対して、The International Council of World Public Organisationsより“Golden Orpheus賞”を授与される。藤原歌劇団団員